未経験から始められる7つのレストラン業界の仕事

National Restaurant Associationによると、アメリカの飲食業界は現在、1,440万人の従業員を雇用しています。 この数字は、今後10年間で170万人増え、一番下のエントリー・レベルの仕事から、レストランの経営まで、雇用機会が増えると予測されています。 驚異的な成長の可能性を持つ業界でのキャリアに興味があるのならば、実務経験がほとんどなくても、仕事が見つかるかもしれません。 最初の第一歩を踏み出せるよう、未経験でもできるエントリー・レベルの仕事について考えてみましょう。

バーテンダー
労働統計局(BLS)によると、バーテンダーの2015年度の収入は、平均19,530ドルとなっています。アメリカのレストラン、バー、ナイトクラブは、2014年に580,990人を雇用していますが、2014年度末までに、バーテンダーの雇用は10%増えると見込まれています。これらの新しいバーテンダー職の多くは、現場で働きながらのトレーニングがあるため、正式な教育を必要としません。しかしながら、バーテンダー・クラスを受講したことのある者(州や地方の法律や規制について学ぶことを含む)は、何の経験のない者よりも、有利な場合があります。

バッサー
お客様が店を出た後、テーブルをきれいにするのが、バッサーの役目です。汚れた皿、銀器、ガラス器具、ナプキンを集め、食器洗い場や洗濯場に持ち帰り、その後、新しい食器やリネン類で、テーブルを元に戻します。サーバーが、食べ物や飲み物をテーブルに運ぶのを手伝う場合もありますし、調味料やその他の必需品を、補充する業務もあります。レストランにおいては、一番下の仕事のひとつですが、バッサーになるには、実務経験の必要がありません。サーバーやバーテンダーに昇進する第一歩となる、良い方法といえるでしょう。
ディッシュ・ウォッシャー
ディッシュ・ウォッシャーの仕事は、通常は食洗機で、皿、銀食器、ガラス食器、調理器具などを洗うことです。大きな鍋や皿、厨房機器などは、手で洗います。ディッシュ・ウォッシャーはまた、台所を清掃したり、閉店後にゴミを出したりする役目もあります。BLSによると、2015年には、505,000人のディッシュ・ウォッシャーが雇用されました。彼らは年間、平均で19,340ドルの収入を得ています。ディッシュ・ウォッシャーもまた、レストランにおける最底辺の仕事ではありますが、多くのレストラン・オーナーや有名シェフが、そこからスタートしています。

ホスト/ホステス
ホストやホステスは、エントランスでお客様を迎え、テーブルに案内し、メニューを渡します。また、それぞれのサーバーに、適切な作業量が確保されるように、テーブルのローテーションの監視も担当しています。多くのレストランでは、ホスト/ホステスが電話に応答し、予約を入力し、テイクアウトのオーダーの対応もします。これらのポジションのほとんどは、特別な教育や実務経験を必要としませんが、接客担当のマネジャーや、レストランのゼネラル・マネージャーに昇進できる場合があります。

ライン・コック
裏方の仕事が向いているようであれば、ライン・コックは、レストランでのキャリアを始めるのに、うってつけの出発点になるかもしれません。ライン・コックは、食材を準備し、指定された持ち場で、スー・シェフ及びエグゼクティブ・シェフの指示の元で調理をします。持ち場には、フライ、グリル、ソテーがあります。一番下のエントリー・レベルのライン・コックは、フライの持ち場に割り当てられ、その後、最も複雑な調理をしなければならないソテーの持ち場へ移ります。 Culinary Schools Networkによると、ライン・コックの時給は10ドルから17ドルです。料理専門学校のプログラムを修了した人は、より多くの収入を得られるだけでなく、早く昇進することができるようです。優秀なライン・コックは、ライン・スーパーバイザー、スー・シェフ、エグゼクティブ・シェフなどに、昇進できることもあります。

調理補助
調理補助の仕事は、野菜や果物を洗ったり切ったり、肉を切ったり、魚をさばいたり、食材を混ぜたりなど、さまざまなものがあります。彼らはライン・コックがオーダーに従ってすばやく調理できるように、レストランのメニューの食材を準備する必要があります。そのため、毎日誰よりも早くキッチンに立つことが多いでしょう。調理補助の仕事に必要な資格はほとんどありませんが、基本的なナイフのスキルや、食品の安全に関する知識は持っていると有利でしょう。調理補助のポジションは、ライン・コックに進むための準備をするには、最適なポジションとなります。

サーバー
BLSによると、米国のホスピタリティ業界は、2014年に2,465,100人のサーバーを雇用しています。これらの人々は、年間19,250ドルの収入を得て、レストランやその他の飲食店のお客様に、食べ物や飲み物を提供しています。半分近くがパート・タイムで働いており、その他、早朝、日中、深夜、週末や祝日などのシフトもあります。正式な教育が必要ないため、現場でスキルを身につけていくことが多いでしょう。優秀なサーバーは、ダイニングルーム・スーパーバイザー、フロント・ハウス・・マネージャー、そしてレストランのゼネラル・マネージャーへ、キャリアを進めることができます。