レストランで仕事を得る最善の方法

成人のほぼ半数が、人生のある時点で、レストランの仕事をしたことがあるそうです。 一時的な仕事、または副業としてしかのみ、この業界を捉えていない人々もいますが、飲食業に対する誤解を鵜呑みにしてはいけません。多くのレストランは、高いスキルの必要な、条件の良い職種を募集しています。

どこで探せば良いでしょう
インターネット上の、一般の求人が掲載されているところで、レストランの求人を探すこともできますし、飲食業の求人に特化したウェブサイトで、検索することもできます。新聞の求人欄を探すのも、いまだに良い方法ですし、直接レストランに行き、尋ねることもできます。レストラン業界での入れ替わりは早く、広告されていなくても、募集していることがあります。

採用基準や資格など
あなたの持っている資格を、希望している職種に照らし合わせてみてください。希望する仕事に、いきなり最初から就けるわけではありません。著名なレストランで、高い報酬の支払われるポジションについている人々の多くは、ファースト・フード・レストランやカジュアル・レストランで働くことから始めています。キャッシャー、ホスト/ホステス、ディッシュ・ウォッシャーなど、一部のレストランの仕事は、特に経験や教育を必要としない場合があります。必要とするトレーニングは、実務をこなす上でなされるでしょうし、その後に昇進するチャンスがあります。ただしその他の、エグゼクティブ・シェフやレストラン・マネージャーなどのポジションには、学位や相応の実務経験が必要となるでしょう。
事前に調べておきましょう
応募する前に、そのレストランを調べることで、他の応募者との間に差をつけるとができます。料理の種類や、客層などの細かいところを、観察してみましょう。一部の雇用主は、あなたのビジネスに関連する知識を、テストすることもあります。たとえば、アルコールの売り上げから多くの利益を得ているレストランでは、リカーやワインの、ペアリング・スキルについての知識を試すこともあります。日本料理やタイ料理など、その国の料理を専門とするレストランでは、外国の料理の知識についてのテストをすることもあります。

準備しておきましょう
応募書類を提出するときや、面接に行くとき、特にお客さんと関わるような仕事を希望している場合は、身だしなみをきれいにするなど、プレゼンテーションが大切です。履歴書を更新しておくことも大事ですが、以前の職場の連絡先アドレスや電話番号を用意していることも大切です。多くのレストランでは依然として、応募申請書の記入を促すところがあります。直接申請に行く場合は、食事と食事の間の、ピーク時以外の時間に行くようにしましょう。

アピールしましょう
レストランに関係のない職歴や経験も、アピールしておきましょう。接客やレジ経験、外国語を話す能力などのスキルです。また、忙しい環境で働いたり、週末や休日に出勤できるというような、飲食業界では共通の懸案事項に理解があることも、アピールしてください。

2016年年度の飲食業界その他関連する業界の従業員の収入
米労働統計局によると、2016年の飲食業界及び関連する業界の従業員の平均年収は、19,710ドルでした。下の方から見て、飲食業に従事する従業員及びそれに関連する従業員の25パーセンタイルは、年間18,170ドルの収入を得ており、これは、75%がこの金額を上回っていることを意味します。 75パーセンタイルの収入は22,690ドルとなっており、これは25%が、それ以上の収入を得ていることを意味しています。2016年は、アメリカ国内で5,122,500人が飲食業界に従事しています。

未経験から始められる7つのレストラン業界の仕事

National Restaurant Associationによると、アメリカの飲食業界は現在、1,440万人の従業員を雇用しています。 この数字は、今後10年間で170万人増え、一番下のエントリー・レベルの仕事から、レストランの経営まで、雇用機会が増えると予測されています。 驚異的な成長の可能性を持つ業界でのキャリアに興味があるのならば、実務経験がほとんどなくても、仕事が見つかるかもしれません。 最初の第一歩を踏み出せるよう、未経験でもできるエントリー・レベルの仕事について考えてみましょう。

バーテンダー
労働統計局(BLS)によると、バーテンダーの2015年度の収入は、平均19,530ドルとなっています。アメリカのレストラン、バー、ナイトクラブは、2014年に580,990人を雇用していますが、2014年度末までに、バーテンダーの雇用は10%増えると見込まれています。これらの新しいバーテンダー職の多くは、現場で働きながらのトレーニングがあるため、正式な教育を必要としません。しかしながら、バーテンダー・クラスを受講したことのある者(州や地方の法律や規制について学ぶことを含む)は、何の経験のない者よりも、有利な場合があります。

バッサー
お客様が店を出た後、テーブルをきれいにするのが、バッサーの役目です。汚れた皿、銀器、ガラス器具、ナプキンを集め、食器洗い場や洗濯場に持ち帰り、その後、新しい食器やリネン類で、テーブルを元に戻します。サーバーが、食べ物や飲み物をテーブルに運ぶのを手伝う場合もありますし、調味料やその他の必需品を、補充する業務もあります。レストランにおいては、一番下の仕事のひとつですが、バッサーになるには、実務経験の必要がありません。サーバーやバーテンダーに昇進する第一歩となる、良い方法といえるでしょう。
ディッシュ・ウォッシャー
ディッシュ・ウォッシャーの仕事は、通常は食洗機で、皿、銀食器、ガラス食器、調理器具などを洗うことです。大きな鍋や皿、厨房機器などは、手で洗います。ディッシュ・ウォッシャーはまた、台所を清掃したり、閉店後にゴミを出したりする役目もあります。BLSによると、2015年には、505,000人のディッシュ・ウォッシャーが雇用されました。彼らは年間、平均で19,340ドルの収入を得ています。ディッシュ・ウォッシャーもまた、レストランにおける最底辺の仕事ではありますが、多くのレストラン・オーナーや有名シェフが、そこからスタートしています。

ホスト/ホステス
ホストやホステスは、エントランスでお客様を迎え、テーブルに案内し、メニューを渡します。また、それぞれのサーバーに、適切な作業量が確保されるように、テーブルのローテーションの監視も担当しています。多くのレストランでは、ホスト/ホステスが電話に応答し、予約を入力し、テイクアウトのオーダーの対応もします。これらのポジションのほとんどは、特別な教育や実務経験を必要としませんが、接客担当のマネジャーや、レストランのゼネラル・マネージャーに昇進できる場合があります。

ライン・コック
裏方の仕事が向いているようであれば、ライン・コックは、レストランでのキャリアを始めるのに、うってつけの出発点になるかもしれません。ライン・コックは、食材を準備し、指定された持ち場で、スー・シェフ及びエグゼクティブ・シェフの指示の元で調理をします。持ち場には、フライ、グリル、ソテーがあります。一番下のエントリー・レベルのライン・コックは、フライの持ち場に割り当てられ、その後、最も複雑な調理をしなければならないソテーの持ち場へ移ります。 Culinary Schools Networkによると、ライン・コックの時給は10ドルから17ドルです。料理専門学校のプログラムを修了した人は、より多くの収入を得られるだけでなく、早く昇進することができるようです。優秀なライン・コックは、ライン・スーパーバイザー、スー・シェフ、エグゼクティブ・シェフなどに、昇進できることもあります。

調理補助
調理補助の仕事は、野菜や果物を洗ったり切ったり、肉を切ったり、魚をさばいたり、食材を混ぜたりなど、さまざまなものがあります。彼らはライン・コックがオーダーに従ってすばやく調理できるように、レストランのメニューの食材を準備する必要があります。そのため、毎日誰よりも早くキッチンに立つことが多いでしょう。調理補助の仕事に必要な資格はほとんどありませんが、基本的なナイフのスキルや、食品の安全に関する知識は持っていると有利でしょう。調理補助のポジションは、ライン・コックに進むための準備をするには、最適なポジションとなります。

サーバー
BLSによると、米国のホスピタリティ業界は、2014年に2,465,100人のサーバーを雇用しています。これらの人々は、年間19,250ドルの収入を得て、レストランやその他の飲食店のお客様に、食べ物や飲み物を提供しています。半分近くがパート・タイムで働いており、その他、早朝、日中、深夜、週末や祝日などのシフトもあります。正式な教育が必要ないため、現場でスキルを身につけていくことが多いでしょう。優秀なサーバーは、ダイニングルーム・スーパーバイザー、フロント・ハウス・・マネージャー、そしてレストランのゼネラル・マネージャーへ、キャリアを進めることができます。

まったくの未経験からウェイターの仕事につく方法

ウェイターの仕事をしたいけれど、経験がないのでしょうか? 実務経験が必要なレストランもありますが、まったく経験のない人を雇うレストランもたくさんあります。 どんなウェイターもウェイトレスも、もともとは何の経験もなかったのだということを、忘れないでください。 いきなり接客の仕事を得るのは難しいかもしれませんが、その仕事を得られる確率を上げるために、面接で使える経験やスキルがあります。 未経験でウェイターの仕事を得る方法は次のとおりです。

他の職務経験をアピールしましょう
あなたが以前に、他の仕事をしていたなら、その中には面接で話す価値のあるスキルが含まれているはずです。

どのような種類の接客業(受付、販売員など)でも、ウェイターとして働くことにつながるスキルがあります。 お客様とどのように接してきたのか、そのときの経験をどのように飲食業の仕事に役立てることができるか、話してください。

まったく話せるような経験がない場合は、なぜこの仕事に興味があるのかを説明し、少しでも関係のありそうな趣味、能力、経験などについて話してください。多くのレストランでは、マルチタスクであること、協調性、プロフェッショナルなサービスを提供できることなど、ウェイターとしての資質が求められます。 このようなスキルを持っていることを、示すことが大切なのです。

リサーチしましょう
リサーチをすることによって、面接がうまくいきます。

ウェイターの経験がなくても、あなたが仕事の内容や責任について完全に理解していることを、面接官に示す必要があります。 求人広告をもう一度読み、ウェイターの仕事についてのブログや記事を読んでみてください。ウェイターにどのような責任があるか、日々どのようなことに直面しているのかを理解することで、ウェイターの仕事に求められるものがわかるでしょう。

自宅で練習してみましょう
ウェイターとして、レストランではたくさんの仕事をこなさなければなりません。 テーブルを準備する、皿を集める、食べ物をサービスする、2-3枚の皿やトレイや飲み物を運ぶなど、その他もろもろです。これらのスキルは、練習しておくことによって、面接官にあなたを印象づけることができます。

一部のレストランでは、フルタイム契約を締結する前に、試用期間がをもうけられています。 なぜでしょうか? あなたにサーバーとしての素質があるかどうか、見極めたいからです。

本当にウェイターとして就職したいのであれば、皿を運んだり、テーブルを準備したりする練習を、家で積んでおかなければなりません。レストランではトレーニングを施してくれますが、練習しておくに越したことはありません。

笑顔で、フレンドリーにふるまいましょう
偉大なウェイターの、最も重要な資質の2つは、フレンドリーであることと、笑顔でいることです。お客様と接するということは、フレンドリーでいなければならず、接客においては、それがすべてと言えます。

多くの面接官は、あなたを見て、サーバーとしての資質があるかどうか、判断したいと考えています。面接では、礼儀正しくいること、笑顔でいることを忘れないでください。

プロとしての自覚を持ちましょう
面接では、きちんとした身なりをしてください。接客業の場合、適切な服装をしていることは、必須条件です。これは、あなたが業務を理解し、ドレスコードに従うことを、面接官に示すことにもなります。

ほとんどのレストランには、ドレスコードがあります。面接に出かける前に、制服のポリシーがどんなものであるか、調べて行くようにしてください。

また、正しい靴を履くことによって、ウェイターとして本気で働きたいということを、面接官にアピールすることができます。作業中の怪我などを避けるために、滑り止めのある作業靴を履く必要があります。レストラン内には、ガラス、食器、鋭いカトラリーなど、危険なものがたくさんあるのです。足を支える、滑りにくい靴が必要となります。